ベトナムにおけるミニスーパーの店舗数が、2030年までに現在の3倍にあたる3万店舗に達する予測が示された。「ベトナム高品質商品」30周年記念イベントにて、企業研究・支援センター(BSA)市場専門家グループ長のチン・レー氏が明らかにした。現在の約1万店舗から年率20%超の成長を維持し、出店ペースは1日平均10店舗へと加速している。※BSA:Business Studies & Assistance Center
急成長の背景には、「食品ロス回避」への意識向上と生活様式の変化がある。家庭での生鮮食品の備蓄率が20%減少する一方、仕事帰り(17〜21時)の「急ぎの買い物」需要が増加している。また、各チェーンは安価な賃料を活かして将来の成長を確保するため郊外や農村部への展開を進めており、新規出店の70%が村落部に集中している。
中国の「Ohmee」など外資系が参入する中、「WinMart+」「バックホアザン」「Co.op Food」「Satrafoods」といった国内チェーンが引き続き優位を保つと予測される。BSAによれば、現代型小売り(MT:Modern Trade)の市場シェアは現在の16%から2030年には20%へ拡大し、伝統型小売り(GT:General Trade)は68%から60%へ低下する見通しである。
しかし、依然としてGTが市場を支配している。TTグループのディン・コン・チー・シニアビジネス戦略ディレクターは、GTが消費特性に適応していると指摘する。家庭用品・パーソナルケア・美容の分野では、小規模なパパママショップの価値シェアが低下する一方で、大規模な家族経営の雑貨店が価値シェアの20%を占めるまでに成長するという。さらに、経営者が30〜40代へと交代し、在庫管理ソフトの導入やZalo・Facebookを通じた受注など、実店舗とオンラインを融合したハイブリッド型モデルへと進化している。
