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2026.9.11

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日系NISSHA、ベトナムのステントメーカーから撤退へ

NISSHAは、ベトナムでステント(血管を内側から広げる医療機器)を製造するUSM Healthcareの全保有株式60%を売却する。買収完了から約3カ月での撤退となる。NISSHAは不適切な会計処理を調査中である一方、USM側は経営方針を巡る意見の相違を理由に挙げている。

1.買収から3カ月で売却決定

NISSHAは2026年5月20日、USM株式60%を取得し、連結子会社とした。USMは2012年設立で、ホーチミン市のサイゴン・ハイテクパークに工場を置く。国内で唯一のステントメーカーとされ、設計、研究開発、認可取得、製造、販売を手掛ける。

NISSHAは9月4日、保有株式の全てをUSM取締役兼最高経営責任者のボー・スアン・ボイ・ラム氏へ譲渡すると決議した。売却価格は非公表である。

2.不適切な会計処理を調査

NISSHAは8月、USMを含む初の連結決算の作成中に、循環取引を中心とする不適切な会計処理を確認したと発表した。この影響で2026年第2四半期決算の公表を延期し、外部専門家を交えた調査を進めている。

同社は、問題が買収前のUSM役職員によって発生したもので、NISSHAは関与していないと説明している。買収効果と将来の企業価値への影響を再検討し、株式保有の継続は困難と判断した。

3.財務数値は調査前のデータ

USMヘルスケアの2025年末の総資産は1兆1,380億ドン(約65億7,000万円)、純資産は8,320億ドン(約48億円)であった。売上高は2023年の2,670億ドン(約15億4,000万円)から、2025年には4,170億ドン(約24億1,000万円)へ増加した。2025年の純利益は280億ドン(約1億6,200万円)であった。

ただし、これらは不適切な会計処理に関する調査開始前の数値であり、調査結果によって修正される可能性がある。

4.USM側は経営方針の相違を説明

USMは9月9日、経営管理、事業運営、成長方針について合意に至らず、創業株主側から買い戻しを提案したと発表した。これはUSM側の説明であり、NISSHAが公表した会計問題とは撤退理由の表現が異なる。

株式の約50%は2026年9月中旬、残る約10%は2027年9月中旬から2028年9月中旬までに譲渡する予定である。取引完了後、USMは創業株主と現経営陣を中心とする運営体制へ戻る見通しである。