ベトナムの第8次国家電力開発計画によると、ラムドン省は風力、太陽光、新エネルギーの開発余地が大きい地域である。省西部では、農業と組み合わせた屋根置き太陽光発電を中心に、電源の多様化が進んでいる。
1.クージュットで太陽光発電が拡大
ラムドン省のクージュット地区には、農業生産向け屋根置き太陽光発電設備が38件、総設備容量136MWp(メガワットピーク)の太陽光発電所が2カ所ある。
2026年上半期、再生可能エネルギーは、同地域の工業・手工業分野の推定生産額9,000億ドン超に大きく寄与した。クージュット地区人民委員会のゴー・クオック・フォン主席は、行政機関と連携し、太陽光発電事業の課題解決を進める方針を示した。
2.農業と自家発電を組み合わせ
ダクミル地区では、畜産施設の屋根に太陽光発電設備を設置する事例がある。地元住民のグエン・タン・フン氏によると、自家発電により畜産と従業員の生活に必要な電力を確保し、猛暑期の投入費用を削減できるという。
同地区人民委員会のグエン・クオック・ズン主席は、電力網への接続率は100%である一方、遠隔地や新たな集中生産地域では追加投資が必要だと説明した。既存の電力網を補完するため、適切な地域で太陽光発電を促進する考えである。
クージュットとダクミルを含むラムドン省西部の28地区では、太陽光をはじめとするグリーンエネルギーの開発余地がある。各自治体は、屋根置き太陽光発電や公共照明の利用を促すとともに、事業手続き上の問題への対応を進めている。
3.電源と送電網の一体整備が課題
2021~2030年の省計画改定案では、電源、送電網、関連インフラを一体的に整備し、経済成長とエネルギー安全保障に対応する。
対象分野は、風力、太陽光、バイオマス発電、グリーン水素・アンモニアである。ただし、事業の導入には、電力系統の受入能力と送電容量を考慮する必要がある。屋根置き太陽光については、自家消費型の普及を優先する方針である。
