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2026.7.1

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ベトナム、民間資産を新たな経済資金源へ:ウェルスマネジメント市場の構築と金融センター構想

ベトナムは、急速に拡大する国内の民間資産を新たな経済投資の原動力へと転換する方針を強めている。政策立案者や専門家は、従来の銀行融資や社債発行に依存した資本調達の限界を解消し、将来的な国際金融センターの地盤を強化するため、近代的なウェルスマネジメント・セクターの構築を提唱している。


1. 資本調達のボトルネックと民間資産の潜在力
ベトナム経済は、今後5年間で年間約500億米ドル(約8兆円)の投資資金不足に直面すると予測されている。
伝統的調達手段の限界: 銀行による貸出や社債発行といった従来の資金調達チャネルが圧迫される中、国内の民間資本を生産的な投資へ動員するメカニズムとしてウェルスマネジメントが注目されている。
富裕層の急増と資本流出の課題: ベトナムは中間層の台頭を背景に、2030年までに超富裕層の増加率が世界最高水準になる見通しである。しかし現状では、高度な金融サービスの不足により、多くの資産が非効率に投資されるか、海外へ流出している。


2. 市場開放に向けた3つの構造改革
専門家は、潜在的な民間資本を解き放つために以下の3つの構造的アプローチが必要であると指摘する。
専用の法枠組みの整備: 資産管理ビジネスを包括的に統制・保護する法制度の確立。
投資商品の多様化: プライベート・ファンドや信託構造などの多様な選択肢の拡充。
・専門人材の育成: 国際資格を保有する専門的なウェルスアドバイザーの育成。


3. 信頼性の高い投資環境の構築と金融センターの活性化
資金を国内に留め、長期投資へと誘導するためには、インフラとしての信頼性の担保が不可欠である。
資産保護と守秘義務の強化: 厳格な法的安全保障と顧客情報の機密保持を徹底することで、国内富裕層の資本を国内に定着させ、海外からのオフショア資産を呼び込む契機とする。
資本市場の深化と都市開発: ターゲットを絞った税制優遇措置や明確な規制体系の導入により、何十億米ドル規模の民間資産が長期投資へ流入する。これにより、銀行クレジットへの過度な依存を分散させ、ホーチミン市およびダナン市における「国際競争力を持つ金融センター」の構築を後押しする。