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2026.6.11

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フォックスコンとブルックフィールド、ベトナムで1GWのクリーン電力開発へ

アップルやエヌビディアの主要サプライヤーであるフォックスコン(鴻海精密工業)は、カナダのインフラ投資大手ブルックフィールドと提携し、ベトナムで総出力最大1GWに達する再生可能エネルギープロジェクトを共同開発する。このクリーン電力は、ベトナム国内にあるフォックスコンおよびサプライチェーン企業の製造拠点へ供給される。

【プロジェクトの概要と背景】

本共同投資は、ベトナムを世界的な製造ハブとして深化させるためのエネルギーインフラ確保を目的としている。

投資内容と電源構成: 両社は、大規模な風力発電、太陽光発電、および蓄電池設備(BESS)を組み合わせたプロジェクトを共同で投資・開発・管理する。ブルックフィールド側の出資は、アラブ首長国連邦が出資するカタリティック・トランジション・ファンド(Catalytic Transition Fund:エネルギー移行ファンド)を通じて行われる。

フォックスコンのベトナム戦略: フォックスコンにとってベトナムは、iPad、電気自動車部品、AIデータセンター用部品などを生産する最重要拠点の一つであり、現在10万人以上の従業員を抱える。AIサーバーなどの高度なハイテク製造の拡大に伴い、安定かつコスト競争力があり、かつグローバル顧客の排出量基準を満たすクリーン電力の確保が不可欠となっていた。

【市場への影響と新たな電力取引メカニズム】

ベトナムおよび東南アジアにおける再エネ需要の急速な高まりを背景に、今回の提携は先進的な枠組みを活用する。

直接電力取引の活用: 本プロジェクトは、ベトナムで新たに導入された直接電力取引メカニズムの活用を想定している。これにより、国営電力会社のみに依存せず、民間企業が発電事業者からクリーン電力を直接購入することが可能となる。

ハイテク製造業の新たな潮流: 今回の合意は、大手テック企業がベトナムで単に工場を拡張するだけでなく、サプライチェーンの安定化と脱炭素化に向けて、自ら主導してクリーン電力を確保する「グリーン・サプライチェーン」へのシフトを象徴している。