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2026.5.13

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ベトナム製薬大手、外資による支配が加速:市場規模160億ドルを見据えた買収戦略

ベトナム株式市場における製薬セクターの上場大手企業は、現在、その多くが外資による支配下、あるいは戦略的出資を受ける状況にある。2026年5月初旬、中国のリゾン・ファーマシューティカル(Livzon)がイメックスファーム(IMP)の株式67.87%を取得したことは、国内の医薬品生産チェーンを国際資本が主導する傾向をさらに強めるものとなった。


【外資の参入状況と主要銘柄】 
時価総額上位の企業を中心に、外資が筆頭株主として経営権を握るケースが目立っている。
ハウジャン製薬 (DHG): 日本の大正製薬が2019年より51%以上の株式を保有。
・イメックスファーム (IMP): 中国のリゾン・グループが約6兆ドンの投じ、67.87%の株式を取得し買収。
・ハタイ製薬 (DHT): 日本のあすか製薬が保有比率を約40%まで引き上げ。
・その他: ドメスコ(DMC)は米アボットが51.7%、トラファコ(TRA)は韓国の連合(DaewoongおよびMirae Asset)が約40%を保有。また、ピメファルコ(PME)は2021年に独スタダ(STADA)が99.5%を取得し、上場廃止となった。

【M&Aの動向と背景】 
外資がM&Aを推進する主な目的は、ベトナム国内の高度な生産拠点と流通ネットワークの確保である。
生産規格: イメックスファームが保有する「EU-GMP(欧州医薬品正製造管理基準)」準拠の生産ラインなどは、病院向け入札市場(ETC)での競争力において極めて重要な資産となっている。
・市場の成長性: ベトナムの製薬市場は2015年の約40〜50億ドルから、2024〜2025年には80〜90億ドル規模に急拡大した。2032年には160億ドルに達すると予測されており、高い成長ポテンシャルが投資を誘致している。

【規制当局の対応】 
M&Aによる企業結合後の市場独占を防止するため、国家競争委員会はリゾン・グループに対し、イメックスファームへの原料供給における差別的扱いの禁止や、定期的な技術移転の実施などを条件として課している。