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2026.4.17

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2026年第1四半期にFDIが60億ドル流入、主要工業地帯の不動産市場が活性化

2026年、ベトナムの工業用不動産は、外国直接投資(FDI)の力強い流入、世界的なサプライチェーン再編、およびインフラ整備の進展を背景に、急成長を遂げている。

ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL:世界大手の不動産サービス・投資管理会社)ベトナムの報告書によると、2026年最初の2ヶ月間でベトナムへの登録FDI総額は約60億ドルに達し、その70%が製造業に集中している。韓国、シンガポール、中国、日本、欧州の投資家は、電子機器、半導体、自動車部品、ハイテク分野を中心に投資を拡大させている。

工業用不動産の市場動向
北部地域が成長の牽引役となっており、主要省の総供給量は約1万3,000ヘクタール、稼働中の工業団地は70箇所以上に及ぶ。2026年第1四半期には、ハイフォンを中心に100ヘクタール以上の新規供給があった。入居率は約82%と高水準を維持しており、前年同期比で5%増加した。キンバックシティ(KBC:北部の工業団地開発において圧倒的なシェアを持つ上場企業)、ビグラセラ(Viglacera:建設資材製造および工業団地開発を主軸とするベトナムの国営マンモス企業)、ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP:ベトナムとシンガポール両政府の協力により設立された、国内で最も成功している工業団地ブランド)といった大手デベロッパーが市場をリードし、プロジェクトの規模と質の向上に貢献している。JLLの予測では、今後も賃料は年平均4から6%上昇する見込みである。

【専門家向け高級住宅市場の台頭】
工業地帯の発展に伴い、外国人専門家や高技能労働者向けの高級住宅需要が急増している。
・ハイフォン:ソルガーデン(Sol Garden:約9.95ヘクタールの高級住宅街)プロジェクトが始動し、第1期販売分で90%の成約率を記録した。
・バクニン:ミックグループ(MIK Group:ベトナムの大手不動産開発会社)が、5つ星ホテルや高級アパートメントを含む複合施設プロジェクトII-HH11を着工した。
・ロンアン:ラホーム(Lahome)などの国際基準のコンパウンド型住宅(セキュリティ付き住宅地)が開発されている。
・ビンズオン・ドンナイ:シンガポール系デベロッパーが、半導体や自動車産業に従事する質の高い労働者向けに、エコリビングを取り入れた高級住宅を提案している。

ベトナム不動産仲介業者協会(VARS)のグエン・ヴァン・ディン会長は、2026年は工業用不動産だけでなく、住宅、物流、商業といった付随する市場も力強く牽引される年になると断言している。専門家向け住宅は7~9%という魅力的な賃貸利回りを提供しており、投資家にとって「新たな好機」となっている。

今後は、グリーンインフラや国際水準のアメニティを統合した質の高いプロジェクトが、ベトナムの新しい不動産サイクルにおいて重要な鍵となる。