4月14日、トー・ラム総書記兼国家主席夫妻は、ベトナムの高官代表団とともに北京に到着し、中国の習近平総書記兼国家主席夫妻の招待を受け、4月14日から17日までの公式訪問を開始した。
本訪問には政治局員10名を含む過去最大規模のハイレベル代表団が同行しており、ベトナム政府が中国との関係を「一貫した政策」「戦略的選択」「最優先事項」と位置づけていることを改めて示すものとなった。北京人民大学の王文教授は、両国関係が現代史上、最も良好な段階にあると評価している。
【最高指導者間の戦略的指導と政治的信頼】
今回の訪問は、習近平総書記兼国家主席のベトナム訪問(2025年4月)からわずか1年後に行われた。2年足らずの間に両首脳が3度の相互訪問を行うことは異例であり、首脳間の個人的な信頼関係が二国間関係を牽引する最大の強みとなっている。トー・ラム氏は、中国との安定した長期的な協力関係を築くことが、新時代における平和な発展環境の維持に不可欠であると強調した。
【ハイテク・デジタル・グリーンの分野における新展開】
トー・ラム氏は清華大学での演説において、従来の貿易やインフラ整備に留まらず、知識、技術、イノベーションの分野での協力強化を打ち出した。特に以下の戦略的技術分野を最優先事項としている。
・次世代技術: 人工知能(AI)、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、半導体、ロボット工学。
・グリーン転換: クリーンエネルギー、電気自動車用バッテリー、太陽光発電。 これらはベトナムが掲げる2030年および2045年の国家発展目標を達成するための主要な推進力となる。
【インフラ接続と実質的な協力の推進】
経済・物流の効率化に向けた「ハード」と「ソフト」両面での接続加速が合意された。
・ハードインフラ: 中国とベトナムを結ぶ3つの標準軌鉄道計画を推進。特にラオカイーハノイーハイフォン路線の第1期工事を2025年12月下旬に開始予定である。あわせて、スマート国境通過モデルの導入により通関効率を向上させる。
・ソフトインフラ: 国境を越えた電子決済プラットフォームの整備を促進し、貿易と観光の利便性を高める。
本訪問は、単なる伝統的友好の促進ではなく、二国間関係を「質の高い、持続可能で自立的な成長」の軌道に乗せるための重要な一歩となった。ベトナムの第14回党大会に向けた戦略と、中国の第15次五カ年計画が交差する中で、両国は「戦略的な連結性」を通じて共通の発展の土台を固めていく方針である。
