2025年末時点で、ベトナムの金融アクセスは大きな進展を遂げた。政府が推進してきた国家金融アクセス拡大戦略(2020~2025年)の主要指標はいずれも目標を上回り、誰もが利用できる金融基盤の構築が着実に進んでいる。
主な達成指標(2025年末時点)
1. 銀行口座保有率
・成人の約86.97%が銀行の決済用口座を保有。
・目標(80%以上)を大きく上回った。
2. 貯蓄行動の拡大
・成人の33%が過去12か月以内に銀行へ貯蓄を預け入れ。
・目標(25~30%)を超過。
3. 非現金決済の急拡大
・非現金決済取引件数は年平均約58.9%増加。
・目標(20~25%増)を大幅に上回る成長。
4. 中小企業向け融資
・約29万社の中小企業が金融機関から融資を受け、
・目標(25万社以上)を達成。
5. 信用情報システムの整備
・成人の71%が信用情報システムに登録。
・目標(70%以上)をクリア。
2020~2025年戦略で設定された62の課題はすべて完了し、法制度の整備、デジタル決済の普及、金融教育の推進などにおいて顕著な進展が見られた。
一方で、地方・農村部における金融サービスへのアクセス不足一部層における金融リテラシーの低さなどの課題は依然として残っている。
次期戦略(2026~2030年)の方向性
次期フェーズでは、より高い水準の金融アクセス拡大を目指す。
・成人の95%が銀行口座を保有
・非現金決済規模をGDPの30倍へ拡大
重点分野は以下の通り:
・「誰一人取り残さない」金融サービスの実現
・金融のデジタル化およびグリーン化の推進
・社会的公正の確保と持続可能な発展の支援
総じて、ベトナムは金融アクセスの拡大とデジタル化において地域内でも先進的な進展を示しており、次期戦略では量的拡大から質的高度化へと移行する段階に入るといえる。
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