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2025.12.5

ベトナム国会で「国際金融センター専用裁判所法」案審議中

ベトナム国会では現在、「国際金融センター専用裁判所法」案が審議されている。本法案は、ホーチミン市およびダナン市に設立予定の国際金融センターにおける紛争解決の信頼性を高めるための重要な法的枠組みと位置づけられている。ベトナムには、これまでコモンロー(英米法)型の裁判所の前例がなく、専門知識や実務経験の不足が課題とされている。
そのため、国内の法体系との整合性を維持しつつ、国際標準に近づける制度設計が求められている。

議論のポイント:
・裁判所書記官の人材育成: 公務員以外からも採用し、将来的に質の高い判事を育成。
・裁判権の範囲: 現段階では金融センター内の案件に限定。拡大は将来検討。
・独立性: 一審・控訴審を同じ裁判所で扱うが、運営規則で独立性を確保。
・外国人判事: 国際的職業基準に基づき選定し、大統領が任命。
・「公共秩序」概念: 国際金融の変化が速いため、法律に固定せず、最高裁長官が規則で柔軟に対応。

進行状況:国会では計42件の意見が提出されており、多くが本法案の必要性を支持している。
12月11日に採決が予定されており、副議長からは、迅速な修正および高品質な法案提出を求める指示が出されている。

本法案は、ベトナムが国際金融センターとしての信頼性を確立するための基盤整備であり、
同時に司法制度の国際化に向けた重要な一歩と評価されている。