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2025.9.12

外資主導の医療M&Aが直面する想定外のリスク

近年、ベトナムの医療分野では、外国資本によるM&Aが活発化しており、数百億円規模の案件も進行している。

その背景には、
・高齢化の急速な進行(2030年には高齢者が人口の約20%に達する見込み)
・中間層の拡大(2026年には人口の約26%を占める見通し)
といった構造的要因があり、医療サービスに対する需要が急増している。

外資系企業の参入は、病院や薬局チェーンの運営効率化や国際水準の医療・サービス品質の導入を通じて、競争環境を活性化させ、結果として国内医療全体の質の向上に寄与している。

一方で、M&Aを進める上では以下のような課題が指摘されている。
・法的手続きの複雑さ:許認可の取得に半年以上を要するケースが多い
・人材流出リスク:医師の退職により売上が20~30%減少する可能性
・隠れ債務や追加の設備投資負担の存在

成功の鍵としては、
・法務・財務デューデリジェンスの徹底
・主要医師・経営人材の確保とリテンション施策
・専門診療科への選択と集中投資
・文化・経営面を含む統合(PMI)への戦略的対応
が不可欠である。